ながらへば
📝「永らへば またこの頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき」
百人一首84番の歌で、作者は藤原清輔朝臣(ふじわらのきよすけあそん)
この先もっと長く生きていれば、
辛いと思っている今この時も、また懐かしく思い出されてくるのだろうか。
辛く苦しいと思っていた昔の日々も、今となっては恋しく思い出されるのだから。
(時間の流れとともに、つらい経験も愛おしい思い出に変わっていくものだ)。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
私は、
高校生くらいの頃からかな、
この歌がとても刺さって、座右の銘のように心にとめている。
でも今の私がこの歌について考えると、
ちょっとまた違う考えも出てきている。
「憂し」つらいなあって思う日もある。めんどくさい仕事や苦手な家事もある。つまらない日常もある。
過去からの心の傷や、コンプレックスも消えないままに忘れられずに、ずっとある。
でも、そうして生きる、
何気ない日々の中にも、幸せが隠れてることに気づけないともったいないなと思う。
ご飯が食べられる。
あたたかくして眠れる。
他愛のない会話ができる人がいる。
約束をして会いに来てくれる人がいる。
これからの未来もともに歩んでいってくれるであろうと思える人がいる。
なんて幸せなんだろうって思う。
未来に思いを馳せて、踏ん張ったり頑張る場面もあるけど、
将来、「ながらへば」気づくことができるかもしれない「恋しき」時間に、できればリアルタイムで気づいていきたい。
しんどい時こそ、
今、実はここにある幸せを、見失わないようにしないと。
コメント
コメントを投稿